2003年11月21日
東セロの連結中間決算、大幅増益を達成
産業用フィルムがIT関連需要の拡大で好調
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:東セロ

 東セロの平成16年3月期の連結中間決算は、売上高が前年同期を0.1%下回ったものの、営業利益、経常利益、当期純利益がいずれも前年同期を大幅に上回る内容のものとなった。営業利益は43.5%増、経常利益は42.7%増、当期純利益は76.3%増--となっている。連結対象は5社。持分法適用1社。連結5社も全てが黒字となっている。
 
 大幅な増益となったのは、IT関連産業が活況を取り戻してきた時流を捉えて拡販に力を入れてきた産業用機能性フィルムが順調な伸びを遂げたため。シリコンコートフィルムや特殊ポリオレフィンフィルムが、セラミックコンデンサーや液晶向けさらにはフレキシブルプリント基板向けなどに大きく伸びた。これら産業用機能性フィルム事業部門の売上高は41億5,200万円で10.4%増、営業利益は7億2,600万円で48.8%増となった。
 一方の包装用フィルム部門は、個人消費の低迷に天候不順の影響が加わって業績が伸び悩んだ。売上高は213億7,100万円で1.9%減、営業利益は2億100万円で28.8%増であった。
 下期については、「産業用機能性フィルムの育成に一層力を入れ、現在30%強となっている機能性フィルムの構成比率を40%程度に引き上げることで増収・増益を果たしていく」(梶正佳常務)としている。
 
 【中間期(連結)業績】単位:百万円。かっこ内は前年同期比増減。
◇売上高      25,523(△0.1%)
◇営業利益      928(43.9%)
◇経常利益      558(42.7%)
◇中間純利益      349(76.3%)
◇1株当たり中間純利益 11円49銭
◇株主資本比率     28.6%
 【通期連結予想】
◇売上高      52,000
◇営業利益      2,100
◇経常利益      1,350
◇当期純利益     830

【中間期個別業績】
◇売上高      25,093(0.2%)
◇営業利益     657(41.8%)
◇経常利益     379(33.3%)
◇中間純利益    249(74.1%)
◇1株当たり中間純利益 8円22銭
◇株主資本比率    31.9%
 【通期個別予想】
 ◇売上高     51,000
 ◇営業利益     1,600
 ◇経常利益     1,000
 ◇当期純利益    570