2003年11月21日
VEC、5年後のリサイクル率50%を目指す
産業間連携の強化でFRの進展にも寄与
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:大洋塩ビ、東ソー、塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は21日、同協会が取り組んでいる各種PVC製品のリサイクル活動の現状と今後の展開策の概要を明らかにした。

 この中で、同協会の資源循環委員長を務める日野清司・大洋塩ビ社長(東ソー専務)は、現状について「塩化ビニル環境対策協議会(JEPEC)をはじめとした多くの関係団体と緊密に連携しながらマテリアル・リサイクルを中心とした多面的なリサイクル活動を積極的に展開してきた結果、現在ではマテリアルベースのリサイクル率を24%まで引き上げることができている。他の樹脂を10〜15%上回っている」とPVC関係業界挙げてのリサイクル活動が円滑に進展している点を強調、次いで、今後の展開に話を移して「5年後の08年には、フィードストック・リサイクルを含めた全体のリサイクル率50%を目指していきたい」とリサイクル活動の一層の充実・強化にかける意欲のほどを示した。
 
 そして、今後の具体的な行動の展開に当たっては「住宅廃材など汚れのひどい廃棄物の大量処理も必要な時代となってくるので、フィードストック・リサイクルの重要度がうんと高まってくる点を十分認識してかかることが大切」と指摘、「マテリアル・リサイクル活動の一層の拡充に加えて、フィードストック・リサイクルの比率の向上に対しても、これまでの技術開発成果を活かすかたちで産業間の密接な連携を取りながら十分に寄与していきたい」と新たな課題にも積極的に挑戦していく姿勢を明確に披露した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/031121vec2.tif