2003年11月25日 |
経産省発表、日本ゼオンの認定取消し理由 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本ゼオン |
経産省は、徳山・水島両工場に保安検査不備のあった日本ゼオンに対し、21日付で認定保安検査実施者の認定取消し処分を行ったが、これについて同省では「日本ゼオンの場合は現場に任せ過ぎだったようだ。会社ぐるみとか、意図的に違反したということではない」とみている。 ただ、これにより同社徳山工場は今後、山口県または指定保安検査機関が行う保安検査を受ける。また水島工場は、岡山県または指定完成検査機関及び指定保安検査機関が行う完成検査及び保安検査を受けることになる。同省発表による、処分理由は以下の通り。 【徳山工場】 (1)平成10年度から14年度において、認定施設の一部(第2重合、第3重合など5施設)について、法令により実施することとされている緊急遮断弁に対する保安検査(作動試験及び漏洩試験)の一部を実施しなかったにもかかわらず、検査が適正に実施されたとする虚偽の内容の検査記録を県知事に届け出ていた。 (2)検査組織及び検査管理組織(検査の実施状況について事業所内の第三者的機関によりチェックを行う)が、経産省令で定める基準に適合していないと認められること。 【水島工場】 (1)平成14年度に、自ら行う高圧ガス設備の保安検査の際、認定施設の一部(ブタジェン抽出、イソブチレン抽出等5施設)について、法令により実施することとされている保安検査(肉厚測定)の一部を実施しなかった。ブタジェン抽出施設及びその一部機器については、検査台帳上に記載されず、検査対象機器から脱落していた。にもかかわらず、検査が適正に実施されたとする虚偽の内容の検査記録を県知事に届け出ていた。 (2)検査組織及び検査管理組織が、経産省令で定める基準に適合していないと認められること。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/031125nihonzeon.tif |