2002年05月22日 |
昭和エンジニアリング、 高効率の光触媒脱臭装置を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工のエンジニアリング部門子会社である昭和エンジニアリング(東京都港区、三谷 進社長)は22日、光触媒酸化チタンと低波長域紫外線ランプを組み合せた脱臭装置(商品名:フォトキャット)を開発、本格販売を開始したと発表した。 内面に光触媒をコーティングし、中心部に全長40_の低波長域紫外線ランプ(波長400nm以下)を固定した円筒に、内蔵吸気ファンを使用した、新しいタイプの小型脱臭装置で、臭気等と光触媒との接触効率を向上させ、反応速度を速めることで、脱臭処理時間の大幅短縮を可能にした。 標準品では9本の円筒を使用するが、要求性能に応じて円筒の本数を変えることができるため、最適設計が可能。光触媒には昭和電工が生産するブルッカイト型の光触媒酸化チタンを使用している。 ふつう寝具類の脱臭殺菌には、オゾンシステムが使われているが、オゾンの酸化によって強い酸性を生じやすい。同装置を併用することで酸性臭の迅速な除去が可能となる。第1号機は岩手県の県立病院で採用された。 このほか食品加工工場やスーパーマーケット、ビルや高層マンションのごみ庫の脱臭に最適としている。 昭和エンジニアリングは、同技術を応用して、脱臭、脱色効果の優れた水質浄化装置を開発しており、水溶性切削油向けなどの分野に用途開発を展開している。同社では3年後5億円の売上げを見込んでいる。 |