2003年11月26日

昭和電工パッケージング、関西生産拠点を彦根工場に統合

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：昭和電工

昭和電工パッケージング(本社：神奈川県伊勢原市、鷲尾安司社長：SPA)は26日、市場競争力を強化するため、奈良、堺両工場のアルミキャップシール、アルミ製食品容器などの関西地区生産機能を、同社彦根工場(滋賀県彦根市：福島信二工場長)に集約したと発表した。これに伴い、彦根工場内に第2工場を新設した。 　SPAは、昭和電工がもつアルミ箔(加工箔)をベースとしたラミネート事業と、連結子会社の平成ポリマーがもつ合成樹脂ベースのラミネート事業を統合して2001年10月に発足した。多様な無機系・有機系素材を独自の技術で融合させ、アルミキャップシール（アルミ箔に合成樹脂をコーティングした食品容器のキャップ）や、アルミプレス容器などの食品包装材料、医薬品包装、ポリマー電池用外装材、シリコンウエハー輸送用の無塵袋など、高機能、高品質のラミネート製品として広範囲に市場展開している。 　今回、関西地区生産拠点を彦根工場へ集約したことにより、次の点が合理化、強化されたとしている。 （1）クラス10万〜1万の高いクリーン度を持つ彦根工場で、印刷からアルミ箔と樹脂のラミネート加工、容器成形や製袋加工までの全工程の一貫生産体制を確立した。 （2）「搬入から出荷まで」資材や製品がクリーンルームを出ることがなく、高いクリーン度を実現した。 （3）各工場間に分散していた生産工程を集約することで、グラビア印刷をはじめとする各生産工程のリードタイムを極小化し、コストダウンが図れる。 （4）食品、医薬、エレクトロニクス分野等品質要求が高い市場での拡販を図るとともに、アルミ成形技術を中心としたユニークな新製品開発を行うことで、同業他社との差別化を図る。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/031126syowadenko.doc