2003年11月26日 |
トクヤマ、旭ケミカルズの両社、イオン交換膜事業を統合 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ、トクヤマ |
トクヤマと 旭化成ケミカルズ(藤原健嗣社長)の両社は26日、2004年4月1日をめどに両社の炭化水素系イオン交換膜事業を統合することで合意したと発表した。事業の効率化を図り、競争力を強化するのが狙い。1995年に設立した、イオン交換膜製造の共同出資会社「アストム」にそれぞれ営業権を譲渡し、製販一体会社とする。同分野で世界トップクラスの企業を目指す。発表要旨は次の通り。 【事業統合の概要】 (1)トクヤマと旭化成ケミカルズは、両社の炭化水素系イオン交換膜・電気透析装置事業を両社の製造合弁会社である株式会社アストムに統合し、開発・製造・販売を一貫して行う事業会社とする。 (2)両社は 当該事業の営業権および資産をアストムに譲渡する。 (3)統合後の資本構成は、アストムの第三者割当増資をトクヤマが引き受けることにより、現状のトクヤマ:旭化成ケミカルズ=50:50から、トクヤマ:旭化成ケミカルズ=55:45とする。 【事業統合に至った背景】 (1)両社は塩の自由化に備えて1995年にイオン交換膜の製造合弁会社であるアストムを設立、製膜工場を統合して収益力の強化に努めてきた。 (2)日本の製塩業界は1997年に塩専売法が廃止されたことにより自由化の時代を迎え、今後中国をはじめとする輸入塩の増加など予想され、これに伴い製塩事業者を主な顧客とするイオン交換膜事業も厳しい事業環境におかれることが想定される。 (3)このような事業環境の中、将来にわたる事業の継続と拡大を図るためには事業統合によりコスト競争力と技術開発力を強化し、一層堅固な事業基盤を構築することが必要であるとの認識で両社の経営方針が一致したもの。 【今後のスケジュ-ル・目標】 (1)2004年1月1日、製販一体の株式会社アストムとして発足の予定。 (2)世界トップクラスの脱塩・濃縮分離トータルシステムプロバイダーとして、売上高50億円以上を目指す。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/031126tokuyama.doc |