2003年11月27日 |
PE袋の輸入、10月は月間最高の3万7,507t |
1月からの累計は早くも31万t超に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
ポリエチレン製バッグ(PE袋)の10月の輸入数量は3万7,507tとなった。月間輸入数量としては、今年7月の3万4,929tを超えて史上最大規模である。 前年同月を9.7%上回っている。これに伴う1月からの累計は、早くも30万tの大台を突破して31万1,781tとなった。前年同期より12.4%多い。 輸入の大幅増の要因は、価格が国産品を大きく下回っている点にあるといえそう。10月の加重平均単価はキロリットル当たり139.4円であり、累計の平均も146.3円でいずれも国産品の価格に比べるとかなり安い。また、前年同月に比較しても10月は10円強下がっている。大手スーパーにとっては大きな魅力なわけで、これからも輸入の拡大が続く公算は濃厚といえる。 国別では、依然として中国品が圧倒的多数を占めている。伸び率も高い。中国品は、米国でも価格が問題となっている。日本のPE袋あるいはフィルムメーカーが、そうした米国の動きも視野に入れて輸入品の増大にどう対応していくかが注目される。 主要国別のPE袋の10月の輸入通関実績は以下の通り。右は累計。単位はトン。かっこ内は前年比。 ◇中国 16,233(120.4%) 133,593(125.7%) ◇タイ 6,430(123.3%) 53,083(114.1%) ◇インドネシア 6,122(113.0%) 49,409(110.2%) ◇マレーシア 2,908( 94.7%) 25,858( 96.9%) ◇フィリピン 2,081(112.2%) 15,606(116.7%) ◇台湾 1,540( 79.3%) 13,688( 88.2%) ◇合計 37,507(109.7%) 311,781(112.4%) |