2003年11月27日
新日本石油、「硫黄固体化」を下水環境用材料に研究
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:新日本石油

 新日本石油と大林組は27日、東京都下水道局と共同で「硫黄固体化」技術が、コンクリートの腐食が激しい下水環境に適応できないか、耐腐食性の本格調査を行うことになったと発表した。
 
 「硫黄固体化」は、硫黄を用いて骨材を固化したもので、セメントコンクリートに比べて強度や遮水性に優れているだけでなく、耐酸性が高いという特徴をもっている。化学的にも安定しており、120℃〜160℃に熱すると溶解し、冷えると再度固化する性質をもっている。
 
 このため東京都の「提案型研究制度」を活用し、腐食の著しい下水環境下で硫黄固化体の耐腐食性能などを調査し、下水環境用材料として利用できないか、最適施工技術を含めて、実用化研究していくことにした。研究場所は東京都下水道局西部第二管理事務所新河岸処理場内(東京都板橋区)。研究機関は2003年11月〜2005年11月の2年間。