2001年11月22日
経産省「産業競争力会議」スタート、早くも活発な議論
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:伊藤忠商事、東レ、三菱化学

 平沼経済産業大臣の私的懇談会「産業競争力会議」は20日、第1回会合を開き、平沼大臣の挨拶のあと座長に吉川洋東京大学大学院教授を選出した。経産省によるとこの日のテーマは「産業競争力の基本的考え方」。フリーディスカッション形式により活発な意見交換が行われた。

 委員からは「空洞化防止の観点踏まえて論点を整理すべきだ。日本の物流、エネルギー等の高コスト構造是正や為替レート調整、中小企業に対しても本来もっている強みを阻害しない視点からの議論が必要だ」「今後わが国産業は研究開発型に特化するが、基礎研究は企業は重点化できないので国の役割が大きくなる。新たな仕組みが必要だ」「グローバル・マーケットを見据えた独禁法の運用が必要だ」などの発言があったという。

 同会議のメンバーは吉川座長以下三浦昭三菱化学会長、平井克彦東レ社長、丹羽宇一郎伊藤忠商事社長ら、鉄鋼、自動車、電気、電子などわが国代表産業のトップ10氏で構成されている。