2003年12月01日
PEフィルムの輸入も高水準が続く
PPフィルムは10月が再び前年割れ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレン製フィルムの10月の輸入通関数量は6,881tとなった。前年同月の実績を9.4%上回っている。17ヶ月連続の前年同月超えで、PE袋同様に活発な流入が続いている。
 
 国別ではマレーシア品が2,693tでダントツの状態にある。ただし、前年に対比すると0.8%減となっている。全体が9.4%増えたのは、中国品が3.64倍へと大幅に拡大したのと、台湾品が58.4%増になったため。
 この結果、同フィルムの1月から10月間での総輸入数量は6万6,119tとなった。前年同期の実績を19.7%上回っている。この場合もトップはマレーシア品の1万8,291tで、前年に対する伸び比も45.3%増と極めて高い。
 
 一方、PPフィルムの10月の輸入通関数量は2,728tとなった。前年同月の実績を15.2%下回っている。わずか1ヶ月で再び前年同月割れとなった。同じポリオレフィンフィルムでもPEフィルムとは対照的な現象を呈しているわけ。国内の需要家の多くが品質と納期の両面で海外品に十分な信頼を置いていないせいと見られる。
 国別では韓国品が967tで他の国を大きく圧倒している。ただし前年比は29.0%減と大幅な縮小になっている。
 1月からの全体の累計は2万6,223tで、前年同期を2.3%下回っている。
 
 両フィルムの主要国別の10月と1〜10月累計の輸入数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。
 【PEフィルム】
 ◇マレーシア 2,693( 99.2%) 26,583(145.3%)
 ◇韓国 1,546( 90.3%) 14,209(100.1%)
 ◇中国 736(364.4%) 5,906(269.1%)
 ◇台湾 380(158.3%) 2,893( 65.9%)
 ◇フリピン 258( 76.1%) 3,209( 93.4%)
 合計 6,881(109.4%) 66,119(119.7%)
 【PPフィルム】
 ◇韓国 967( 71.0%) 9,816( 76.2%)
 ◇フリピン 547(107.9%) 5,274(117.5%)
 ◇中国 441( 79.0%) 3,364(104.9%)
 ◇マレーシア 173( 74.9%) 2,289(158.5%)
 ◇台湾 169(114.2%) 1,431( 99.1%)
 合計 2,728( 84.8%) 26,223( 97.7%)