2003年12月01日 |
カーボンブラックの10月の出荷、9月に続いて前年割れ |
タイヤの生産の2カ月連続の前年割れが響く |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:カーボンブラック協会 |
カーボンブラック協会が集計したところによると、カーボンブラックの10月の生産数量は前年同月比100.3%の6万6,739t、一方の出荷数量は同98.9%の6万8,590tとなった。この中では、今年8月まで17ヶ月連続して前年同月を上回ってきた出荷数量が9月と10月の2ヶ月連続で前年割れとなった点が目を引く。 10月の生産量がわずかながらも前年同月を上回ったのは、主力のゴム用ファーネスが同99.1%の6万2,380tにとどまったものの、非ゴム用その他が同120.0%の4,359tと好調であったため。1月からの累計は65万2,869tで前年同期を5.2%上回っている。うちゴム用ファーネスは61万2,379tで同104.8%、非ゴム用その他は4万490tで同110.5%となっている。 一方の出荷量が前年同月割れとなったのは、ゴム用ファーネスが同98.3%の6万4,134tと不調であったため。非ゴム用その他は同107.8%の4,456tと好調を維持したが、ゴム用ファーネスの落ち込みをカバーするまでには至らなかった。 ゴム用ファーネスの縮小は、タイヤの生産減によるもの。タイヤの10月の生産量は10万5,274tで前年同月を4.1%下回った。9月の3.6%減に続く2ヶ月連続の前年同月割れで、これには国内向け出荷が3ヶ月連続して前年を下回っていることが大きく影響している。補修用タイヤの販売不振が大きいようだ。 もっとも、カーボンブラック全体の出荷の1月から10月までの累計は64万8,777tで、前年同月の3.8%増となっている。うちゴム用ファーネスは60万9,962tで同103.9%、非ゴム用その他は3万8,815tで同101.2%となっている。 |