2003年12月02日
ナフサの11月のスポット相場の平均が高騰
原油スポットの上昇幅を大きく上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット相場の11月の平均は、極東向けも北西欧向けもともに前月を上回った。
 極東向けの中心であるC&F/ジャパンの平均はトン当たり301.5ドルで、プレミアムを加えると305〜306ドルになったと見られる。10月の平均に比べると約6%のアップとなる。
 CIF/NWEの平均は同289ドルで、前月の平均に対する上昇率は5%強と言うことになる。
 
 原油のスポット相場も11月は軒並み上がっている。ただしアップ率はさほど高くない。WTIを例に取ると、同月の平均はバレル当たり31ドルで前月の平均を0.67ドル上回っているにすぎない。率にすると2.2%の上昇ということになる。
 
 ナフサのスポット相場は原油の相場に比例して上下するパタ−ンが続いているが、11月の場合はこれまでにない大きな較差が生じている。前年同月に対する上昇率についても同じことが言える。WTIのアップ率は18.4%だが、C&F/ジャパンの上昇率は25.7%となっている。
 この要因についてわが国のエチレンセンターの中には、各種石油製品の中でも特に石油化学用ナフサに対する需要が世界的に活発化していることを挙げる向きが多い。