2003年12月05日
アジア地域のエチレンスポット相場が上昇
PE相場の高騰とナフサ高が作用か
【カテゴリー】:市況
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 エチレンセンター筋の調べによると、アジア地域でエチレンのスポット相場が上昇してきた。特に極東における上昇率が高い。

 先週末の東南アジア地域のCFRベースの価格はトン当たり480〜500ドル、極東の相場は同460〜480ドルとなった。2週間前の週末に比べると、東南アジア地域では20ドル、極東では40ドルがらみのアップとなる。
 いずれの場合も、主要誘導品の一つのポリエチレンのアジア相場が高騰してきたことと、原料ナフサの国際相場が急騰してきたこととが強く作用してのものと見られる。極東の上昇率が特に高いのは、多くのサプライヤーとトレーダーが東南アジア相場に少しでも近づけたいと考えてきたためとエチレンセンターの多く判断している。
 一方のプロピレンのスポット相場も小幅ながら騰勢をたどっている。先週末のアジア全体の平均はその2週間前より20ドル上がって580ドルとなっている。