2003年12月08日
エチレンの11月の生産量は64万5,700tの高水準
前年同月を4.4%上回る、稼働率は98.0%にアップ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:住友化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が8日にエチレンセンター11社の速報を集計したところ、11月のエチレンの総生産量は64万5,700tとなった。

 前月を2.5%、前年同月を4.4%それぞれ上回っている。11月の稼動日数が10月より1日少ないにもかかわえらず生産量が前月より2.5%増えた大きな要因は、住友化学工業・千葉工場の定修が終了したため11月の定修による運休プラントがゼロとなったことにあると見られている。

 一方、前年同月を4.4%上回ったのは、内外需の拡大に対応して多くのセンターが稼働率を引き上げたためと想定されている。11月の平均稼働率は98.0%で、前月を3.2 ポイント、前年同月を0.9 ポイントそれぞれ上回っている。今年に入ってからは、1月の98.8%、8月の98.4%、3月の98.1%に次ぐ高い稼働率である。
 
 この結果、今年1月から11月までの総生産量は668万3,600tとなった。前年同期の実績は649万7,200tであったので、今年の対前年同期比は102.9%ということになる。このままいくと、今年の総生産量は4年ぶりに前年を上回る。