2003年12月08日
BASF、米ダイバーサ社からキラル中間体向け酵素のライセンス取得
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:BASF

ドイツ・BASFは8日、ダイバーサ社(米国カリフォルニア州)から、医薬中間体のバイオ触媒合成向け酵素を使用するライセンスを取得したと発表した。この酵素を用いて今後バイオ触媒を生産し、独自のバイオ触媒プロセスに応用してキラル中間体を合成する。この酵素は、バイオ触媒とバイオプロセスの開発を目指す両社の広範な提携関係のもとでライセンスされた初の商品となる。
 
 BASF は化合物をラボスケールから商業生産に至るまで短期間で納品し、規制や物流面でのサポートを顧客に提供している。さらに新しい酵素のライセンスを受けたことで、バイオ触媒プロセスにおけるBASF の強力な技術力が補完されることになる。
 
 光学活性体であるキラル中間体は、農薬や医薬品などのライフサイエンス分野で重要な
役割を担っている。厳しい規制への対応が求められる中、低毒性、高効力、製造コスト
の削減が期待されるキラル中間体の需要は高まっている。BASF は同社のユニークなキラル中間体の製品群を「ChiPros.」(キプロス)という商標名で製品の差別化を図り、幅広い商品を販売している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/031208basf.pdf