2003年12月15日
EPSの11月の出荷、4ヶ月振りに前年を下回る
水産向け以外が軒並み前年同月割れに
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会の集計によると、EPS(発泡スチレンビーズ)の11月の総出荷数量は1万6,269tとなった。前年同月の実績を5.6%下回っている。今年7月に9.3%減となっていらい4ヶ月振りの前年同月割れである。
 
 これは、水産向けを除く需要分野のほぼ全てが前年を下回ったことによるもの。中でも、他成形品向けの12.2%減と家電向けの12.0%減が大きく影響している。唯一前年を上回ったメーンの水産向けも伸び率は0.4%にすぎず、実質は前年の横並びと言える。
 
 この結果、1月からの出荷の累計は17万1,265tとなった。
 前年同期の実績を1.9%下回っている。水産向けは0.8%、農業向けは1.0%、ブロック向けは5.7%それぞれ前年同期を上回ったが、家電向けが10.8%もの減少となったのに加えて他成形品向けが5.2%減と不振であったのが響いて全体ではわずかながらマイナス成長となっている。
 
 需要分野別の出荷の11月の実績と1〜11月累計は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。
 ▽水産 8,764(100.4%) 87,912(100.8%)
 ▽農業 858( 81.6%) 12,601(101.0%)
 ▽他成形品 3,139( 87.8% 44.400( 94.8%)
 ▽家電 1,582( 88.0%) 17,601( 89.2%)
 ▽ブロック 1,779( 97.7%) 18,048(105.7%)
 ▽ネダ 128( 52.9%) 1,520( 58.1%)
 ▽一枚焼き 19(118.8%) 183(120.4%)
  合計 16,269( 94.4%) 171,265( 98.1%)