2003年12月16日
PSPの出荷、11月は前年比97.1%の1万450tに
主力のトレー用原反とラミネート丼用が不振
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が15日に集計したところにによると、同シート(PSP)の11月の総出荷数量は1万450tとなった。3ヶ月連続の1万tの大台超えである。しかし前年同月の実績に対しては2.9%の縮小となっている。
 
 前年同月を下回ったのは、かねてから消費量が最も大きいトレー用原反(ロールトレー)が1.8%減と引き続き不振であったのに加え、10月まで4ヶ月連続で前年同月を上回ってきたラミネート丼向けが6.6%減となったため。ラミネート一般向けは1.9増で6ヶ月ぶりに前年同月を上回ったが、全体の縮小分をカバーするまでには至らなかった。
 
 この結果、今年1月から11月までの出荷の累計は10万9,820tとなった。前年同期の実績を0.6%下回っている。メーンのトレー用原反は1.9%、またラミネート丼向けは3.2%それぞれ前年同期を上回ったが、一般反(ロール一般)とラミネート一般がそれぞれ6.6%減、7.3%減と不調であったためトータルではごくわずかとは言えマイナス成長となった。
 一方、昨年12月から今年11月までの1年間の総出荷数量は12万270tとなった。前年同期の実績を1.0%下回っている。トレー用原反は1.4%増、ラミネート丼用は3.0%増といずれも着実な伸びを遂げたが、一般反とラミネート一般用がともに7.2%減となったのが響いている。
 
 PSPの出荷の11月と1〜11月累計は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。
 ▽トレー反 4,450( 98.2%) 48,010(101.9%)
 ▽一般反 2,060( 97.6%) 21,870( 93.3%)
 ▽小計 6,510( 98.0%) 69,880( 99.0%)
 ▽ラミ丼 2,840( 93.4%) 28,700(103.2%)
 ▽ラミ一般 1,100(101.9%) 11,240( 92.7%)
 ▽小計 3,940( 95.6%) 39,940(100.0%)
 合計 10,450( 97.1%) 109,820( 99.4%)