2003年12月16日
SMの出荷は11月も前年同月を上回る
PSとは逆に輸出が引き続き高水準
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が16日に集計したところによると、SM(スチレンモノマー)の11月の生産数量は前年同月を18%上回り、また出荷数量も14%増と高水準を維持した。総出荷数量は29万3,886tで、今年に入っての最大規模となった。29万t台は今年初めて。
 
 生産の増加は、今年11月の定修設備が前年同月と異なり皆無であったことによる。一方の出荷の拡大は、内需こそ前年同月の横並びにとどまったものの、アジア地域の需要が中国を中心に引き続き活発で輸出が47%増となったため。11月の輸出量の11万1,761tは、今年に入っての最大規模である。
 在庫は前年同月を46%上回っているが、これは前年11月の在庫が極端な低水準であったことによるもの。在庫率は0.3ヶ月弱で適正規模といえる。