2003年12月17日 |
ナフサの国際スポット相場が一段と上昇 |
日本着値はプレミアム込みでトン330ドル超えに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
エチレンセンター筋によると、ナフサの国際スポット相場が今週に入って一段と各地で高騰、日本の商社やユーザーに対する国際トレーダーや産油国のオファー価格はプレミアム込みでトン当たりC&F332〜333ドルとなっている。 先週の平均に比べると11〜12ドルのアップである。今年のボトム(5月第2週)に対比すると100ドル高い。もっとも、今年のピーク(3月第2週)に比べればなお50ドル前後安い。 北西欧のCIF価格も急騰していて320ドル前後になっている。こうした急騰の背景について石油化学企業の原料担当部門の多くは「世界各地のエチレンプラントはフル稼働なので、需要の拡大によって値が上がっている側面もある。しかし最大の要因は原油同様に投機筋の活動の活発化にあるはず」と分析している。そして今後については、「ここまで上がると多くの石油化学企業が買えなくなるので、早晩値下がりする」と展望する向きが多い。 |