2003年12月18日
BASF 、米ティコナ社のナイロン6,6 エンプラ事業を買収
〜北米のナイロン6,6 市場でのポジション強化〜
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:BASF

 BASF(ドイツ・ルートヴィッヒスハーフェン)は18日、独セラニーズAGのテクニカル・ポリマー事業部門会社であるティコナ社(米国ニュージャージ州)を12月31日付で買収すると発表した。
 
 今回の買収には、製造拠点、設備、関連資産は含まれておらず、ティコナは、事業の譲渡期間の契約に準じ、テキサス州ビショップ市とケンタッキー州フローレンス市の各拠点で、CelaneseRナイロン6.6 製品を生産し、BASF に供給する。
 
 今回の買収は、特に重要なナイロン6,6 の北米市場における、BASF のポジション強化を目的としたもので、同社 は今年5月にも米国ハネウェル社のエンジニアリング・プラスチック事業を買収し、新規市場への参入を果たし、自社製品群を拡大してきた。
 
 一方ティコナは、ナイロン6,6 事業を売却することで、同社が強力なリーダーシップを発揮する中核事業に特化していく方針。
 
 セラニーズAGのマネージメント・ボード・メンバーで、ティコナ社社長であるリンドン・コール氏は、売却の理由について、「ナイロン6,6 事業の売却は、世界市場においてリーダー的地位を持つ製品に特化するというセラニーズの全社的な戦略をさらに一歩前進させるものだ。ティコナのナイロン6.6 事業は、長期的に私たちの戦略的目標を達成する上で十分な規模を備えていない」と語った。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/031218basf2.pdf