2003年12月19日
塩ビ11月の実績、武田VEC会長「塩ビ需給は来年も堅調
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 VEC(塩ビ工業・環境協会)は19日、PVCとMVCの11月の生産、出荷実績を発表した。ともに前年水準を下回ったが、武田正利会長(鐘淵化学工業社長)は「需給関係は国内、海外とも堅調に推移しており不安はない。国内はむしろモノマー、ポリマーとも在庫がタイトな状態だ」と感想を語った。
 
 また同会長は、この一年を振り返り「秋口に入って需要が回復し、景気は底を打った。価格修正も浸透し、一息ついたというところだが、アンチダンピングやナフサ高など問題も多かった。ただ中国の旺盛な需要からアジア市場が回復し、日本からの輸出が増えたのはよかった」。2004年の見通しについては「景気は全体的に悪くはならないのではないか。輸出を含めて需給も堅調にいくと思う。ナフサに先高観が強まる中で、価格問題がクローズアップされてくるのではないか」と語った。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/03C19004.tif