2003年12月22日

経産省の来年度予算「プラスチック・光ファイバー」開発決る

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：富士写真フィルム、財務省

経産省の16年度予算は、20日財務省から一般会計が前年度比316億円減の8,576億円、特別会計同544億円増の1兆4,257億円と原案内示を受けたが、厳しい財政事情の中で化学課が新規プロジェクトとして要求していた「次世代FTTH構築用有機部材開発プロジェクト」には1億8,000万円強の予算が確保されたことがわかった。 　光ファイバーや光デバイスなどの芯材には、現在、光の屈折率や伝送効率に優れたガラス繊維が使用されているが、施工性に難点があるため、複雑な構造をしたビルや、一般家庭内までは配線できないのが現状。このため屈折率などをナノレベルで制御した高性能プラスチックを開発し、末端まで配線できるようにしようというもので、IT化推進のかなめの技術となる。 　経産省でも、全省で推進中の「フォーカス21」の強化・充実につながる技術として、予算獲得交渉に力を入れていた。プロジェクト実施期間は16〜18年度の3ヵ年。補助率50％のため初年度事業費は3億7,000万円となる。企業では富士写真フィルム、富士ゼロックス、積水化学、日立電線など、大学では東北大学や慶応大学などがすでに同プロジェクトへの参加意向を表明している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/031222keisansyo.tif