2003年12月24日
ナフサの日本向け価格、先週の平均は331ドル強に
3週連続の上昇、11月最終週比23ドル高
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター並びに大手商社の調べによると、わが国のエチレンセンターや商社などが国際トレーダーや産油国との間で先週1週間に契約したスポットナフサの平均価格(一部はオファー価格)は、プレミアム分含みでトン当たり331ドル強となった模様。
 
 3週間連続の上昇で、先々週の平均を9ドル前後上回っている。直近のボトムである11月最終週の平均に比べると23ドル前後の高騰である。今年に入ってからの最高値である3月第2週の平均に比較すると45ドル安いが、最安値となっている5月第2週に対比すると103ドルものアップとなる。
 北西欧向けのスポット相場はさらに上げ幅が大きい。先々週より14ドル弱上がって322ドルとなっている。
 いずれの場合も、続騰の最大に要因は国際投機筋の買い出動もあって原油のスポット相場が軒並み続伸していることにあると見られている。WTIがバレル当たり1ドル強上がって33ドル台となったのに続いて北海ブレントも30ドルの大台に乗り、中東ドバイも上がって29ドル強となっている。
 今後も、原油の相場が下がらないかぎりナフサの国際スポット相場の軟化は期待できそうにない。ちなみに、先週の契約分の日本への到着CIF価格は、為替を1ドル=108円で推移すると仮定して1キロリットル当たり2万6,600〜2万6,900円となる。