2003年12月25日
新日鐵化学、北九州に「2層CCL」回路新工場建設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日鐵化学

 新日鐵化学は25日、回路基板材料の主力商品である、フレキシブルプリント用無接着剤銅張積層版(2層CCL)「エスパネックス」(商品名)について、今後さらに需要の増加が見込まれるため、九州製造所(福岡県北九州市)に新工場を建設すると発表した。
 
 また、現在の供給能力不足解消のため、台湾の加工メーカー、Grest technology社に、木更津製造所で塗工した半製品を持ち込み、最終製品に加工委託することも決めた。台湾や中国市場向けに出荷するもので、2004年2月から営業運転(年産35万〓)に入る。
 
 「エスパネックス」は、携帯電話など小型デジタル機器の回路に使用されるが、このところ需要が急成長を続けている。このため同社は現在、木更津製造所に約50億円をかけて第4系列(04年2月営業運転入り)と、第5系列(同4月営業運転入り)を増設中。完成すると同工場の生産能力は年産550万〓となる。
 
 だが将来は、さらに拡大が見込まれるところから、九州製造所内に総工費約50億円をかけて新工場を建設することにした。新工場の生産能力は、第6系列(完成は05年7月)と第7系列(同05年10月)それぞれ年産150万〓の合計300万〓。両工場を合せた国内生産能力は850万〓となる。
 
ニュースリリース参照 
http://www.chem-t.com/fax/images/03125k04.tif