2003年12月26日
PE袋の輸入が依然活発、価格も一段安
1〜11月の総輸入量は35万tに近づく
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:財務省

 ポリエチレン袋の輸入が依然として活発だ。財務省の11月の輸入通関速報によると、11月のPE袋の総輸入数量は3万5,605tとなった。前年同月の実績を8.3%上回っている。平均CIF単価は1キログラム当たり138.5円で前月よりさらに0.9円安くなっている。前年同月を約12円下回っており、国産品を大きく圧迫することになりそう。
 
 11月の輸入数量のトップは引き続き中国品が占めている。1万5,162tで全体に占める構成比は42.6%となっている。もっとも、前年同月に対する伸び率は5.7%でこれまでのレベルに比べると低い。伸び率の高さではインドネシア品の26.7%増、タイ品の11.0%増などが目を引く。
 こうした結果、1月から11月までの累計は34万67,385tとなった。前年同期を11.9%上回っている。うち中国品は14万8,755tで、前年同期比は23.4%増となっている。年計が15万tに達するのは確実と言えそう。
 
 主要国別のPE袋の11月の輸入実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は累計。
 ▽中国 15,162(105.7%) 148,755(123.4%)
 ▽インドネシア 6,318(126.7%) 55,727(111.8%)
 ▽タイ 5,791(111.0%) 58,873(113.8%)
 ▽マレーシア 2,883(108.4%) 28,740( 97.9%)
 ▽フィリピン 1,841(106.0%) 17,447(115.5%)
 ▽台湾 1,424( 91.0%) 15,112( 88.5%)
合計 35,605(108.3%) 347,385(111.9%)