2003年12月26日
旭化成延岡工場の元工場長ら14人、不起訴処分
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成レオナ工場(延岡市)で昨年3月に起きた大規模火災で、宮崎地検延岡支部は26日、業務上失火容疑で書類送検されていた幹部6人を起訴猶予、ほかの8人を嫌疑不十分で不起訴とした。
 
 火災は工場内にある化学繊維の巻き取り機につながるケーブルが劣化し、ショートして発生した。藤森元工場長ら幹部6人については、出火防止策を講じなかったことを不作為の過失と認定したものの、過失の程度は小さいと判断。また、8人については、対策を講じる権限を持っておらず、過失は問えないと判断した。
 
 火災は昨年3月12日に発生。けが人はなかった。同工場はその後、レオナ樹脂・原料工場とレオナ繊維工場に分け、樹脂・原料は今年3月、繊維は10月に操業を再開した。