2004年01月03日
「石化業界は体制整備急ぐ必要」石化協・正野会長
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱化学、石油化学工業協会

 石油化学工業協会の正野寛治会長(三菱化学会長)は、2004年の年頭所感の中で「今年はウルグアイラウンドでの最終税率適用年にあたり、成り行きが懸念される。中東・中国など、アジアでは大規模石化プラントの新・増設計画も目白押しだ」などと課題を上げ、「昨年なみのエチレン生産量が維持できるか、楽観はできない」と、業界が迎える新しい年に、慎重な見方を示した。
 
 その上で、今後日本の石化産業が生き残っていくために必要な手段として
(1)個々の企業が体質強化を進め、しっかりした収益が挙げられる体質に転換する
(2)そのためにも事業の再編・統合の促進・加速、競争力確保のための設備のS&Bや原料多様化、高付加価値製品への事業構造転換などを急ぐ
などの方策が必要だ、と説いた。
 
 同協会では会員企業がこれらの施策が円滑かつ迅速に推進できるよう、諸制度の整備・改善や諸規制の緩和・撤廃などの環境整備に向けた努力を引き続き行っていくとしている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/040103jpca.tif