2004年01月06日
ナフサのスポット相場がさらに上昇
期近ものの日本着値はトン335〜340ドル
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット相場が一段と上昇してきた。日本向けも北西欧向けもともに原油のスポット相場以上の幅で上がっている。
 
 うち、日本向けの期近もの(2月後半着もの)のアップ率が特に大きい。直近の契約C&F価格は、プレミアムを含めるとトン当たり335〜340ドルとなっている。昨年12月下旬に比べると11〜15ドル高い。期近もののプレミアムがここにきて大幅に引き上げられているのも影響している。昨年12月中・下旬の期近もののプレミアムは6〜7ドルであったが、現在は10〜15ドルまで上昇している。
 為替に変動がなければ、2月後半の円単位の着値の平均はキロリットル当たり2万5,000〜2万6,000円となる。国産ナフサの基準価格は2万7,000〜2万8,000円ということになる。昨年第4.四半期の国産ナフサ価格の平均は2万4,000円前後と見られているが、今年第1・四半期は大幅アップが避けられそうにない。
 ポリオレフィンなど誘導品メーカーは、このまま行けば再び大幅な赤字を計上することになる。