2004年01月07日
中国の機能樹脂の輸入、11月も高水準
1〜11月の累計も軒並み前年を上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社の調べによると、中国が昨年11月に輸入した機能性樹脂の通関数量は引き続き高水準で、全ての品種が前年同月の実績を上回った。また、これに伴う1月から11月までの累計も軒並み前年同期超えとなった。
 
 11月の輸入通関数量は、機能性樹脂の全てが前年同月に対して2けたの伸びとなっている。この点は汎用樹脂と大きく異なるところと言える。最も伸び率が低いPOM(ポリアセタール)でも15.0%であり、最高はPBT(ポリブチレンテレフタレート)の30.1%となっている。また、PC(ポリカーボネート)とPBTは1月から11月までの11ヶ月が全て前年同月超えとなっている。PA(ポリアミド)は6ヶ月連続の、POMとPMMA(ポリメタクルリレート)はともに3ヶ月連続の前年超えである。
 
 累計の前年同月比は、PMMAが4.3%増、POMも8.5%増とともにさほど高くないが、他の3樹脂はいずれも高水準である。最大はPAの32.1%増で、PCとPBTはともに20%台の高い伸びとなっている。
 
 中国による機能性樹脂の昨年11月の輸入通関数量と1〜11月の累計は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。
 [PC]
  47,684(118.9%) 480,840(126.2%)
 [PMMA]
  11,558(123.0%) 106,714(104.3%)
 [POM]
  13,520(115.0%) 136,525(108.5%)
 [PBT]
  16,082(130.1%) 143,168(126.6%)
 [PA]
  12,287(120.0%) 145,919(132.1%)