2004年01月07日 |
LED照明産業協議会が3月にも発足へ |
照明灯の補助金PRや規格化を検討 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:NEDO |
金属系材料研究開発センター(03-3592-1282)は省エネルギーであるLED(発光ダイオード)を信号機(灯)などの照明分野に普及させる方向で活動を開始した。 LEDは機械、装置などでの利用が急速に進んでいるが、照明分野では昨年からようやく信号灯に使われ始めたていどで、標準化や規格化の整備が必要視されている。 昨年3月の資料によるとわが国のLED信号灯の普及率は約1%(およそ4万台)とシンガポール98%(6万4,000台)、アメリカの18%(220万台)、欧州の7%(70万台)、中国の13%(13万台)に比べ著しく低い。 わが国は全国の信号灯をLED化した場合、省エネルギー効果では原油21万キロリットルの節減が見込めるという。世界に先がけて青色LEDの開発に成功した日本としてはこの分野でのLED化があまりにも遅れているといわざるをえない。 こうしたことから同センターでは積極的に照明分野でのLED普及対策に手をつけることになったもので、3月ごろまでにLED照明産業協議会(仮称)を100社前後の参加でスタートさせたい意向。 すでにNEDO(新エネルギー・産業技術開発機構)の「地域省エネルギー普及促進対策事業」の一環として地方自治体が既存の信号灯をLED化する場合、その費用の半額が補助されることがきまっているため、まず、そのPRを行う方針。 さらに電球工業会LED企画委員会が検討している標準化、規格化の作業に並行し、代表製品の規格化を進めるデファクト・スタンダード化に力を入れる方針。 同センターでは昨年秋にLED材料、製品メーカー10数社によるLED照明研究会を発足させているが、これに素材、照明器具、ユーザー、学会などを含め100社、団体前後の産学官連合の団体を結成したいとしている。 |