2004年01月07日
武田VEC会長「今こそ体質改善に努力を」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 VEC(塩ビ工業・環境協会)の武田正利会長(鐘淵化学工業社長)は、7日に開催した賀詞交歓会で挨拶し「需給バランスが好転している今こそ、業界は体質改善に向けて努力しなければならない」と強調した。同業界は、これまでのアライアンスと合理化によって、設備能力が縮小、一方需要は国内は底堅く、海外は旺盛で「ウエルバランス」状態となっている。このため、これからは「価格後決め」などの商慣行是正や、最適生産体制の確立など、体質改善に向けた努力に全力をあげるべきだと訴えた。
 
 また、環境問題については「ダイオキシンをめぐる偏見はまだ完全には消えていない。今後は経産省や日化協など関連業界とも協力しながら情勢分析し、的確に対応していきたい」と延べたあと、リサイクル活動がマテリアル、ケミカル両分野で成果をあげている点を強調し、「社会の理解を得ながら、次の発展を目指したい」と、力を込めて語り、大きな拍手を浴びた。

続いて、経産省の真鍋隆化学課長が祝辞の中で「チャレンジ社会の再興は、経産省の16年度施策のキーワードの一つだ。塩ビ業界の経営環境の厳しさは、収益面などにも表れているように思えるが、供給構造の問題など、産業再編を視野に入れた取り組みを考えるというのであれば、私たちとしてもできる限りお手伝いしていきたい」と、業界を後押しする考えを示した。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0107vec.doc