2004年01月13日 |
昨年のエチレン生産量、前年比3%増の736万7,100t |
12月は平均稼働率が100.2%にアップして68万tに |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局が13日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、昨年12月のエチレン生産量は11社合計で68万1,700tとなった。前月を5.6%、前年同月を4.2%それぞれ上回っている。 また、これに伴う昨年1年間の総生産量は736万7,100tとなった。前年の実績を3.0%上回る規模である。 12月の実績が前月を5.6%上回ったのは各社の操業日数が1日多かったのに加えて平均稼動率がアップしたため。一方、前年同月より4.2%増えたのは、総設備能力が前年同月に比べて月間1万6,000t拡大したのと、平均稼動率が引き上げられたことによる。 12月の平均稼動率は100.2%となった。前月の平均を2.2ポイント、前年同月の平均を1.5ポイントそれぞれ上回っている。月間平均稼働率が100%を超えたのは02年6月の100.3%いらい1年6ヶ月振り。各種誘導品の内外需の回復に対応して各社がフル生産に乗り出したことによるもの。月単位では99年12月の69万7,100tと00年1月の69万2,200tに続く3番目の規模となる。 一方の年間総生産量が前年を上回ったのは、99年の8.6%増いらい4年振り。第1・四半期が190万7,000tで前年同期比が107.4%、第2・四半期が174万100tで同105.0%とともに高水準となったあと第3.四半期が176万2,700tで同95.4%に落ち込んだものの、第4・四半期が195万7,300tで同104.5%と盛り返したため年トータルでは久々の前年超えとなった。ちなみに上期合計は364万7,100tで同106.3%、下期合計は372万tで同100.02%となっている。 もっとも、過去最高の記録である99年(768万6,600t)に比べると昨年は31万9,500t(4.2%)少なく、史上4番目の規模にとどまっている。 |