2004年01月14日
石化各社、相次ぎ誘導品の値上げへ
1〜3月のナフサ、多くが2万8,000円と予想
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 石油化学企業は原・燃料価格の急騰に対応して相次いで誘導品の価格修正の検討に乗り出した。今週央から来週末にかけて多くの企業が具体的な計画を打ち出す公算が強い。ただし、上げ幅は製品の収支状況によって異なることになりそう。小幅のケースでキロ10円、大幅の場合で20円となる見込み。
 
 石化各社が値上げを検討するのは、原料ナフサの1〜3月期価格がキロリットル当たり2万8,000円前後になるとの判断を多くの企業が固めたため。直近のスポット価格トン390ドル台が長期化することはないにしても、国産ナフサが安い場合でも2万7,500円、高いケースでは2万8,500円になるというのが多くの見方。昨年10〜12月期を約4,000円上回るとの予想で、それに燃料費のアップが加わるとみている。