2004年01月16日
三菱化学、BP-Aの輸出価格を引き上げ
1〜3月期分をトン120ドルアップ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は、BP-A(ビスフェノールA) の1〜3月期の輸出価格をトン当たり120ドル引き上げることにし、アジア地域の需要家各社に説明と説得を開始した。CFR/1,150ドルが同社が目標とする新価格。
 
 今回の値上げは、ナフサ等の原・燃料価格高騰に伴うコスト高を転嫁するため。タイ、台湾、韓国などアジア地域のPC(ポリカーボネート)メーカーや中国のEX(エポキシ樹脂)メーカーが主な交渉相手。
 
 BP-Aの需要は、PC向けを中心に順調に拡大、一方、供給能力増強は小規模にとどまっているため需給バランスがタイト化し、品不足が深刻な地域が増えている。今後1年以上は極端な逼迫状況が続くと予想される。