2004年01月22日
旭硝子の高機能フッ素樹脂フィルム、06年ドイツのW杯サッカー会場に採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭硝子


 旭硝子は、2006年ワールドカップ ドイツ大会で開幕戦が行われるサッカースタジアム「Allianz-Arena」(アリアンツ・アリーナ:ミュンヘン市 収容人員:67,000人)に使用されるフッ素樹脂フィルムを受注した。同スタジアムはフッ素樹脂ETFEフィルムを使用した膜構造建築物としては世界最大で、受注数量は約15万〓の予定。

 同スタジアムは2005年5月にオープンの予定。ドイツのプロサッカーリーグ「ブンデス・リーガ」のTSV1860Munchenと、オリバー・カーン選手が所属するFC Bayern Munchenの2チームの本拠地となる。また06年に開催されるワールドカップ ドイツ大会では開幕戦が行われる。
 
 同スタジアムは(1)滑らかな曲面の側面・屋根を実現する(2)グランドの芝生育成に必要な紫外線を取り入れる(3)透明・半透明の側面・屋根をプロジェクションのように利用してカラフルな演出を行う、などの目的から、側面及び屋根部分のセルに2重構造のフィルムをはめ込み、そのクッション内部を空気圧力で膨らませる構造となっている。このフィルム全量を同社が受注した。

 受注した高機能フッ素樹脂「フルオンETFEフィルム」(国内商標はアフレックス)は、耐熱性・耐薬品性・非粘着性・電気特性・耐候性・透明性などに優れ、同社は1975年の発売開始以来、エレクトロニクス、航空・宇宙、太陽電池、キッチン周り、壁紙、グリーンハウスなどに幅広く市場を拡大、フッ素樹脂ETFEフィルムとしては世界トップのシェアをもっている。
 
 また(1)透明で軽い(2)曲線状の施工が可能(3)汚れがつきにくくメンテナンスが容易(4)劣化しにくく寿命が長い、などの特徴があり、欧州ではこのところ建築材料として需要が急増しているという。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1708