2004年01月27日
アジアのポリオレフィン大手、2月分も中国に高値を提示
L-LやHP-LDはトン900ドルをオファー
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、TPCなどアジア地域のポリオレフィンメーカー大手は先週末までに相次いで中国の需要家各社に2月渡し分の希望価格を提示した。
 全ての企業が1月分をさらに大きく上回る価格を提示しており、L-LDPEやHP-LDPEについては多くのメーカーがトン当たりCFR900ドルをオファーした模様。HDPEの場合は870〜880ドル、またPPホモポリマーでは830〜850ドルを提示するところが大勢を占めているようだ。
 
 これらを1月渡し分に比較すると、L-LDPEは80〜100ドル、HP-LDPEは40〜50ドル、HDPEは50〜60ドル、PP-Hは30〜40ドル高い。昨年12月分に対比するとL-LDPEは160〜180ドル、HP-LDPEは100〜130ドル、HDPEは130ドル、PP-Hは80〜100ドルのアップとなる。
 
 このように同地域のポリオレフィンメーカーがこれまで以上の高値を提示しているのは、原料ナフサの高止まりが当分続くと判断していることと、ポリオレフィン各樹脂のアジア地域の需給バランスが樹脂メーカーの定修や操業トラブルと需要の拡大に伴ってこれまでになくタイト化すると予想していることよる。旧正月の休み明けとなる来週早々から交渉が始まるが、サプライヤー各国とも相当強気で臨むことになりそう。