2004年01月27日 |
NEC、難燃性高い「バイオプラスチック」開発 |
ハロゲンやリンを使用せずに石油代替樹脂を実現 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEC |
NECは27日、ハロゲンやリンを成分としている難燃剤を使用せず、高度な難燃性を有す植物原料バイオプラスチック(ポリ乳酸が主成分)を初めて開発したと発表した。2年以内をめどに電子機器への実用化を図る。 電子機器に広く適用可能な高い難燃性(UL規格で最高レベル達成)と同時に、OA機器の筐体用樹脂として重要な材料特性(耐熱性、成形性、強度等)などの物性も、現在使用されている繊維強化難燃性ポリカ系樹脂に匹敵する。バイオプラスチックの電子機器への適用拡大が可能となり、電子機器の環境調和性が向上できるとしている。 同社が開発したバイオプラスチックの主な特長は、次の通り。 (1)有害なハロゲンやリンを成分としている難燃剤を使用せず、安全性の高い無機材料の吸熱剤を添加することにより、バイオプラスチックとして高度な難燃性を初めて達成した(UL規格で最高レベルの5VおよびV-0、試験片1.6mm厚) (2)独自な特性改良剤(高流動化剤、衝撃改良剤)の併用により、他の主要な実用特性(耐熱性、強度、成形性)も、筐体材料として使用できるレベルを実現した。(デスクトップ型OA機器に使用されている、高耐熱・高強度の繊維強化難燃ポリカ系樹脂並みを達成) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1732 |