2004年01月29日
POフィルムの輸入も中国品が特に高い伸び
昨年の全体の輸入数量はPE品が増加、PP品が減少
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィンフィルムの昨年の輸入通関数量は、PE製品が前年の16.1%増の7万9,478tと引き続き高い伸びを遂げたが、PP製品は逆に1.1%減って3万2,098tとなった。
 PP製品の輸入の縮小は、日本の食品業界の厳しい品質と価格の両面の要求に海外メーカーが十分対応できないためと見られている。
 国別に見ると、PE製品の場合もPP製品の場合も中国品の伸びの高さが特に目を引く。後発とあって絶対量はまだ少ないが、前年比はPE製品が2.92倍であり、PP製品も17.3%の伸びとなっている。昨年の通関数量が最も多かったのは、PE製品ではマレーシア品、PP製品では韓国品であった。
 
 両フィルムの輸入通関数量の昨年12月と年計の実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。
 
 [PEフィルム]
 ▽マレーシア 2,685( 93.8%) 32,164(137.1%)
 ▽韓国 1,504( 90.3%) 16,884( 94.6%)
 ▽中国 982(291.4%) 7,864(291.8%)
 ▽フィリピン 434( 81.1%) 3,669( 66.1%)
 ▽合計 6,847(100.3%) 79,478(116.1%9
 [PPフィルム]
 ▽韓国 1,134(103.0%) 11,807( 78.0%)
 ▽フィリピン 602( 95.7%) 6,389(113.3%)
 ▽中国 584(184.8%) 4,492(117.3%)
 ▽合計 3,058(109.4%) 32,098( 98.9%)