2004年02月03日
出光興産・石化と三井化学、千葉地区で業務提携
国際競争力強化へ「包括的」検討で合意
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産、三井化学

 千葉地区でコンビナートを展開している出光興産、出光石油化学と三井化学の3社は3日、同地区で業務提携に向けて包括的に検討を進めることで合意し、意向書を締結したと発表した。

 3社はこれまで、国際競争が激化する中、個別企業ごとに行ってきた合理化への取組みには限界があるとの点で一致し、千葉地区での業務提携の可能性について検討してきた。三井化学と出光石化は、隣接する市原地区コンビナートの境界に共同出資会社「千葉フェノール」の工場をもち共同運営しているほか、出光石化から三井にはPTA用パラキシレンやアルファー・オレフィンを供給するなどすでに両社は緊密な関係にある。

 今後は原料・留分から石化製品、さらに工場基盤・業務を含めた幅広い領域にわたり業種や企業の枠を超えた業務提携を検討し、同地区コンビナートの国際競争力強化を目指す。

 業務提携の具体化に当たって、出光グループは今後石油精製と石油化学のインテグレーションをさらに進め、「精製高度化による原料・留分の付加価値向上」など工場の競争力強化を図る。三井化学は事業構造の抜本的な変革、つまり「分解原料の多様化」「プロピレンセンター化」「差別化」などの経営戦略をさらに促進する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0203idemitsu.tif