2004年02月03日
住友化学、来月からポリエチ15円、ポリプロ10円値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は3日、3月1日出荷分からポリエチレンの販売価格をキログラム当り15円、ポリプロピレンを同10円値上げすると発表した。今後需要家との交渉に入る。

 原油価格は昨年末から上昇傾向に入り、OPECバスケット価格(7油種平均=バレル当たり22~28ドル)の上限を上回った状態で推移している。加えて、主原料であるナフサ価格は、アジアを中心とした旺盛な需要によるタイト感から、原油価格の高騰をさらに上回る水準で推移している。本年第1四半期の国産ナフサ価格は、1キロリットル当たり28,000円に達すると予想されている。
 
 この高値は、中国を中心としたアジア地区の好調な石化製品需要に支えられた、構造的な傾向で、今後もしばらくは強基調が続くと考えられるとしている。同社は昨年春にもポリオレフィンの価格改定を実施したが、原料価格の上昇により採算は悪化しており、自助努力による合理化だけでは立ち行かなくなったと説明している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0203sumitomopo.pdf