2004年02月03日
化学物質の環境汚染、14年度も検出値は低レベル
環境省が実態調査結果まとむ
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省

 環境省環境保健部は2日、中央環境審議会環境保健部会の科学物質評価専門委員会を開催し、平成14年度における化学物質環境汚染実態調査の結果を報告した。
 
 これは、化審法の指定物質、PRTR制度の候補物質、非意図的生成物質などのうち環境残留状況を把握する必要があると判断した合計13の化学物質を対象に地方自治体の協力を得て14年度における検出実態調査を実施した結果をとりまとめたもの。調査の種類は「所期環境調査」「暴露量調査」「モニタリング調査」の3種類であった。
 「初期環境調査」の結果については、水質調査8物質のうち5物質、また底質調査7物質のうち4物質、さらに水生生物調査4物質のうち2物質、そして大気調査では対象5物質全てがそれぞれ検出されたと報告した。
 「暴露調査」の結果に関しては、水質調査では5物質全てが、底質調査では3物質全てが、大気調査では2物質全てがそれぞれ検出され、水生生物調査では3物質中1物質が検出されたと報告した。
 一方「モニタリング調査」の結果については、POPs8物質とヘキサクロロシクロヘキサンを対象に水質38地点、底しつ63地点、生物28地点、大気34地点において調査したところ、鳥類に対するアルドリンを除いて全ての物質が検出されたと説明した。
 ただし、これら全ての検出値は極めて低いレベルであったとされている。