2004年02月03日
タカラバイオ、北京に遺伝子治療の新会社設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオ(加藤郁之進社長)は3日、細胞・遺伝子治療の研究と、製品販売を目的とした新会社「宝日医生物技術(北京)有限公司 」を、中国北京市昌平区の中関村生命科学園内に設立したと発表した。
 
 新会社は、同社の100%子会社で、資本金は3億5千万円。董事長には加藤郁之進社長が、董事 総経理(社長)には北京市出身の宗 康拉博士が就任。宗博士はニューヨーク州立大学で博士号取得後、米国国立衛生研究所でがん免疫療法の創始者であるローゼンバーグ博士の下で研鑽後、カリフォルニア大学でがんの免疫治療の研究を続けてきた。また、副総経理(副社長)の一人である曹 春渝博士は中国で医師免許を持ち、同社のバイオ研究所で遺伝子治療の研究に従事してきた。

 中関村生命科学園は、バイオテクノロジーやバイオ医療に特化した科学技術園(サイエンスパーク)で、多くの生命科学研究所やバイオチップの研究センターが入居を予定している。学園は現在開発中で、2005年に第1期工事、2008年には第2期工事が終了し、大型の病院も入居する予定となっている。近くには、清華大学、北京大学、中国科学院等の一流の研究機関が集っている。

 タカラバイオは、1993年に宝生物工程(大連)有限公司をバイオ研究用試薬の製造拠点として遼寧省大連市に設立、従業員は現在320名を超え、日本への輸出だけでなく、中国国内へのバイオ関連試薬の販売にも積極的に取り組んでいる。今回、北京に販売拠点を置くことで、中国バイオ試薬市場への販売をさらに拡大し、中国でのバイオ研究用試薬のトップメーカーを目指す。

【設立会社の概要】
◇会社名:宝日医生物技術(北京)有限公司
◇所在地:北京市昌平区回龍観中関村生命科学園
◇資本金:3億5千万円(タカラバイオ100%出資)
◇経営範囲:バイオ医薬の研究開発、バイオ研究用試薬、理化学機器の製造・販売、バイオ研究受託サービス
◇役員構成:董事長 加藤 郁之進(タカラバイオ(株)代表取締役社長)
◇設立時期:2004年1月20日

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0203takarabio.doc