2004年02月03日 |
三菱レイヨン、中国でMMAモノマー生産、06年春から年9万トン |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成、クラレ、住友化学、三菱レイヨン |
三菱レイヨンはLCD(液晶ディスプレイ)や携帯電話などに使われるMMA(メチルメタアクリレート)成形材料の原料となるMMAモノマーを中国広東省恵州市で生産することになった。2006年3月をめどに資金約100億円を投じて年産9万トン設備を建設する。 同社は昨年末から中国江蘇省南通市でMMA成形材料やシートの生産を始めており、モノマー設備の完成後は、原料からの一貫生産体制が整うことになる。中国でのMMA成形材料の生産は旭化成や住友化学、クラレも行っているが、同モノマーの生産は三菱レイヨンが初めてである。 同社の中国でのMMAモノマー生産はイソブチレンからの直酸法を採用、原料は英蘭シェル社が恵州市で計画している石油化学センター(エチレン年産80万トン規模)から供給をうける。同センターは2005年中の完成をめざし目下、建設工事を急いでいる。 MMA同業他社ではクラレがすでに中国でのMMAモノマー生産の検討をはじめたことを明らかにしている。旭化成は台湾での増強か中国進出を選択中。住友化学は韓国か中国での生産を検討中である。 ●参考記事 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.cgi?CODE=9585 |