2004年02月04日
中国の汎用樹脂の輸入、昨年はPS以外が前年超え
韓国、台湾、シンガポールが上位を占有
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 中国が昨年1年間に海外から輸入した汎用樹脂の通関数量は、合計6樹脂のうちPSを除く5樹脂が前年の実績を上回った。
 PSは4.6%減となったが、これは、同国内の設備が若干増強されたことと主な対中輸出国が赤字輸出を嫌って成約を抑制したことによるものと見られる。他の5樹脂は、年前半の低迷を後半の回復でカバーした。ただし伸び率は、PPの12.0%を除くと、ABSが9.3%、PVCが3.4%、HDPEが2.9%、LDPEが2.8%といずれも一ケタで、全体に例年に比べると小幅となっている。
 
 国別では引き続き韓国、台湾、シンガポールの3カ国が上位を占めている。各樹脂の数量面のトップは、LDPEがシンガポール(45万571tで前年比103.1%)、HDPEが韓国(60万2,346tで同101.1%)、PPも韓国(79万2,417tで同107.6%)、PSが台湾(45万5,237tで同88.7%)、PVCも台湾(47万9,263tで同117.3%)、ABSも台湾(78万5,485tで同105.9%)--となっている。
 
 日本品は、PVCがこれまでのトップの座から第2位(41万8,759tで同84.0%)に下がったのをはじめ、軒並みランクダウンしている。LDPEは第5位(13万8,054tで同82.0%)、HDPEは第6位(13万3,478tで同97.2%)、PPは第7位(17万7,847tで同106.6%)、PSは第5位(10万3,726tで同66.3%)、ABSは第3位(15万2,782tで同104.0%)--となっている。