2004年02月04日
L-LDPEの昨年の出荷、史上最大の90万t強に
“L-L化率”はついに50%を超える
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレンメーカー筋の推定によると、L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の昨年の総出荷数量は約90万7,000tとなった。前年を5%強上回って史上最大の規模になったと見られている。うち国内向けは79万9,000t強、輸出は10万7,000t強と想定されている。
 
 同樹脂を含むLDPE全体の昨年の総出荷数量は180万3,000tであった。しがって昨年のL-L化率は50.3%ということになる。L-L化率は毎年少しずつアップしてきており、02年の平均は48.4%で史上最高となっていたが、昨年は一気に50%超えとなってHP-LDPEを若干上回るにいたったもの。
 この要因は、かねてから出荷の6割前後を占めてきた一般フィルム用品種の需要が引き続き好調であったことにあるという。強度と透明性を兼ね備えている点が多くのフィルムメーカーやコンバータの人気を呼んでいるからで、PEメーカーの中には、今後もL-L化率が一段と拡大すると予想する向きが多い。
 なお、PEの最大輸入国である中国でもL-Lの構成比率が年々アップしてきており、昨年のL-L化率は41.7%まで上がっている。