2004年02月05日
ブラジル石化大手ブラスケン、塩ビ子会社トリケムを吸収合併
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱化学

 ブラジルの石化大手ブラスケンはこのほど、塩ビ子会社のトリケムを吸収合併した。ブラスケンはまた、トリケムの現行485千トンの塩ビ製造能力を28百万ドルの投資額で50千トン増設し(150千トン増設計画の第1期分)、535千トンにすると発表した。

 トリケムは1975年に三菱化成(当時)と日商岩井が参加して設立されたPVCメーカーのCPCと、EDCメーカーのサルジェマが1996年に合併して設立された。CPCの現地株主が設立したブラスケンが過半数を所有していたが、昨年、ブラスケンが三菱化学から株式を買収し、日商岩井ともブラスケンの株式と交換するなどの形で全株式を確保し、このほど吸収合併した。

 三菱化学、日商岩井の両社は、CPCと同時期に設立したHDPEメーカーのポリアルデン社の株式についてもトリケムと同じ方法でブラスケンに譲渡している。