2004年02月05日
タカラバイオ、特定遺伝子の発現を抑制するレトロウイルスベクター開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオ(加藤郁之進社長)は5日、同社の細胞・遺伝子治療センターが、RNA interference(RNA干渉、RNAi)の実験に用いるsiRNAと呼ばれる21〜23塩基の2本鎖RNAを、細胞内で持続的に発現させるためのレトロウイルスベクターを開発したため、同日から発売したと発表した。18日に開催される第8回創薬ゲノム展のワークショップでも紹介する。

【RNA干渉(RNA interference、RNAi)】
RNAiは、siRNA(short interfering RNA)と呼ばれる21〜23塩基の2本鎖RNAにより配列特異的に遺伝子発現が抑制される現象。RNAi技術を用いれば特定の遺伝子の発現を抑制できることから、遺伝子の機能解析に用いられ、RNAi技術を用いた病原ウイルスの駆除や新しい遺伝子治療技術の開発などにも応用され始めている。
RNAi実験において、細胞内にsiRNAを導入する方法には、合成siRNAを細胞内に導入する方法と、siRNA発現ベクターを細胞内に導入して2本鎖RNAを発現させる方法に分類することができる。

<製品概要>

◇製品名:(1)pSINsi-hH1 DNA、(2)pSINsi-hU6 DNA、(3)pSINsi-mU6 DNA
◇包装量:20μg
◇製造・販売元:タカラバイオ株式会社
◇定価:35,000円(消費税別)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0205takarabio.doc