2004年02月05日
わが国商社等のナフサの1月中の契約価格は370ドルか
プレミアムも拡大して過去数年にない高水準に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社やエチレンセンター筋によると、わが国の商社や石油化学企業などが1月中に国際市場で手当てした石油化学用ナフサの平均価格は、C&Fベースでトン当たり370ドル前後となった模様。うち15ドル前後がプレミアム分と想定されている。
 
 プレミアムを除いても350ドル超であり、前月の平均を70ドル内外上回った計算になる。少なくとも過去3年見られなかった高水準だ。為替が106円で推移すると仮定して2月から3月中にわが国に入着する円単位の価格は、1キロリットルあたり2万7,500円となる。国産ナフサ価格は2万9,500円ということになる。
 
 もっとも、2月に入ってからは原油のスポット相場ともどもナフサの相場も軟化している。また、為替の円高も進行している。したがって、1〜3月期トータルの加重平均価格は、もう少し安くなる可能性がある。とはいえ、国産ナフサが2万8,000円を下回る公算は低いというのが現在の商社や石油化学企業に共通した見方と成っている。