2004年02月12日 |
三菱化学、フェノール関連製品の価格修正幅を拡大 |
フェノールとアセトンは15円、BPAは21円の値上げへ |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:三井化学、三菱化学、油化スケネクタディー |
三菱化学は12日、現在取り組んでいるフェノールとその関連製品の価格修正の幅を拡大することにしたと発表した。2月20日出荷分から実施するとしている。 これまで同社は、ナフサ価格の高騰に対応するためフェノールとアセトンをキログラム当たり10円、ビスフェノール-A(BPA)を15円引き上げることにして需要家各社と交渉を重ねてきたが、ここにきてナフサ価格が一段と上昇、加えてベンゼンの価格も急騰してきたため各製品の上げ幅を拡大することにしたもの。 フェノールとアセトンについてはそれぞれ5円上乗せして合計15円引き上げることにしている。BPAは6円をプラスして合計の上げ幅を21円とする。また、関連会社の油化スケネクタディーのアルキルフェノール2品目(PTBPとPTOP)についても同じく原料の高騰に対処して15円の値上げを実施する。 同社は、出発原料のナフサについては、昨年第4・四半期の時点で、今年1〜3月期の国産ナフサ価格がキロリットル当たり2万6,000円になると判断していた。しかし実際には2万8,000円への大幅な上昇が確実な見通しとなり、しかも昨年第4・四半期にガロン当たり平均155セントであったベンゼンの価格が今年2月には198セントに急騰してきたこともあって急遽上げ幅を拡大修正することにしたもの。 フェノールと関連製品は、世界全体に需要が好調なため需給がタイト化している。したがって同社では、国内だけでなく中国など海外の需要家向け価格も早急に底上げを図る考え。なお三井化学も同様な値上げ計画をすでに打ち出している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0212mitsubishife.tif |