2004年02月13日
ポリオレフィンの1月の国内向け出荷が軒並み前年超えに
2ヶ月連続の3樹脂揃ってのプラス成長の見込み
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン3樹脂の1月の国内向け出荷は軒並み前年同月を上回った模様。各社とも、同月は受注量が当初の予想をかなり上回り、それに伴い出荷量も当初の予想以上の規模になったと述べている。しかも主要グレードのほとんどが前年を上回ったという。
 
 1月の実績の詳細が判明するのは来週半ばとなるが、どうやら2ヶ月連続の前年超えとなったのは確実と見てよさそう。当初は各社とも、1月の需要は昨年12月の反動が出て再び前年を下回る公算が大きいと判断していた。それが逆に3樹脂揃って前年を上回った背景については、ユーザーの多くが値上げを見越して発注を前倒ししたからではないかと見る向きが周囲には少なくはない。しかし同樹脂メーカーの多くは、樹脂メーカーが値上げを表明したのは2月に入ってからなので仮需が発生して1月の受注量が増加したとは考えにくいとしている。また、一般景気の先行きがなお流動的な中で過剰在庫を抱える需要家が出てくるとは思えないと主張する向きも多い。
 とはいえ、末端市場に需要の増加に直結する大きな変化は表れていない。したがって、今月の受発注の内容を詳細に分析しないと軽々に判断はできないといえそう。